愛犬の肉球、クリームは必要?知っておきたいケアのポイント

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愛犬の肉球は、歩行時の衝撃を和らげたり、体温調節を行ったり、足裏を保護する重要な役割を担っています。そのため、定期的なケアが必要です。

しかし、肉球ケアは必要なのか、どうやってケアすればよいのか、わからない飼い主さんも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、愛犬の肉球ケアの必要性やケアの方法について、詳しく解説します。

肉球とは

人物と犬

肉球とは、犬の足の裏にある、厚くて弾力のある皮膚のことです。犬の体の中では、唯一エクリン汗腺という汗腺が存在する場所でもあります。肉球には、以下の3つの役割があります。

衝撃吸収

肉球は、犬の体重を支え、歩行時や着地時の足への衝撃を吸収する役割をしています。これにより、犬の関節や骨への負担を軽減し、健康を維持することができます。

体温調節

肉球は、汗をかくことで体温を調節する役割も果たしています。犬は、人間のように全身から汗をかくことができません。そのため、肉球から汗をかくことで、熱を外に逃がし、体温を一定に保っています。

グリップ

肉球は、犬が歩いたり走ったりする際に、地面をしっかりとグリップする役割もしています。これにより、犬は滑りやすい地面でも安定して歩くことができます。

肉球ケアの必要性

犬

肉球は、犬にとって重要な役割を果たしているため、定期的なケアが必要です。肉球ケアをすることで、以下のメリットがあります。

  • 肉球の健康を維持する
  • 肉球トラブルを予防する
  • 犬の歩行や運動をサポートする

愛犬の肉球を健康に保つために、ぜひ定期的なケアを心がけましょう。

1. 乾燥・ひび割れの原因

犬の肉球は、体重を支えるだけでなく、地面からの衝撃を和らげる役割も担っています。そのため、肉球は常に摩擦や乾燥にさらされており、乾燥やひび割れが起こりやすい部位です。

肉球の乾燥・ひび割れの原因は、主に以下の3つが挙げられます。

乾燥

肉球は、皮脂や汗によって保湿されています。しかし、寒い季節や空気が乾燥した季節は、皮脂や汗の分泌量が減少し、肉球が乾燥しやすくなります。

摩擦

犬は、歩いたり走ったりするときに、肉球が地面と摩擦します。この摩擦によって、肉球の表面が削れて、乾燥やひび割れが起こることがあります。

アレルギーや皮膚病

アレルギーや皮膚病によって、肉球の皮膚が炎症を起こすと、乾燥やひび割れが起こることがあります。

2. 乾燥・ひび割れの症状

肉球が乾燥すると、カサカサしたり、しわになったりします。ひび割れが起こると、肉球が痛み、歩きづらくなります。また、ひび割れから細菌やウイルスが入り込むと、感染症を引き起こすこともあります。

3. 乾燥・ひび割れの対処法

肉球の乾燥・ひび割れを防ぐには、以下のことに気をつけましょう。

肉球を清潔に保つ

肉球を清潔に保つことで、細菌やウイルスの繁殖を防ぐことができます。肉球を洗うときは、ぬるま湯と石鹸で優しく洗い、その後しっかりと水気を拭き取ってください。

保湿する

肉球が乾燥してきたら、保湿クリームやオイルを塗って、潤いを補いましょう。保湿クリームやオイルを選ぶときは、ペット用のものを選び、舐めても安全なものを確認してください。

散歩の際には、適切な靴を履かせる

散歩の際には、肉球を保護するために、適切な靴を履かせましょう。靴は、肉球にフィットし、滑りにくいものを選びます。

炎症を抑える

ひび割れが深い場合や、炎症を起こしている場合は、獣医師に相談して、炎症を抑える薬を処方してもらいましょう。

愛犬の肉球の健康を守るために、日頃から適切なケアを心がけましょう。

肉球のトラブル

犬

犬の肉球は、歩行や走行の際に地面からの衝撃を和らげる役割を担っています。しかし、デリケートな部分であるため、さまざまなトラブルを引き起こすことがあります。

1.その他のトラブルの原因

肉球のトラブルの原因は、大きく分けて以下の3つが挙げられます。

外的な要因
  • 熱傷、凍傷、傷、切創、異物混入、アレルギーなど
内的な要因
  • 乾燥、炎症、腫瘍、感染症、皮膚病など
ストレス
  • 肉球を舐め続けることで、肉球が傷つき、炎症を引き起こすことがあります。

2.その他のトラブルの症状

肉球のトラブルの症状は、原因によってさまざまです。

外的な要因によるトラブル
  • 熱傷:肉球が赤く腫れ、痛みや出血を伴う。
  • 凍傷:肉球が白く変色し、痛みやしびれを感じ、動かしにくくなる。
  • 傷:出血、腫れ、痛みなど。
  • 切創:出血、腫れ、痛みなど。
  • 異物混入:異物が肉球に刺さったり、挟まったりして痛みや出血を伴う。
  • アレルギー:肉球が赤く腫れ、かゆみや痛みを伴う。
内的な要因によるトラブル
  • 乾燥:肉球が硬くなり、ひび割れや亀裂を起こす。
  • ・炎症:肉球が赤く腫れ、痛みや熱感を伴う。
  • ・腫瘍:肉球に腫瘍ができて、痛みやしびれ、出血を伴う。
  • ・感染症:肉球に細菌や真菌が感染し、赤く腫れ、痛みや出血を伴う。
  • ・皮膚病:肉球に皮膚病が起こり、赤く腫れ、かゆみや痛みを伴う。
ストレスによるトラブル
  • 肉球の舐めすぎ:肉球が赤く腫れ、痛みや出血を伴う。

3.その他のトラブルの対処法

肉球のトラブルの対処法は、原因によって異なります。

外的な要因によるトラブル
  • 熱傷:冷たい水で冷やし、消毒する。
  • 凍傷:冷たい水で温め、消毒する。
  • 傷:出血を止め、消毒する。
  • 切創:出血を止め、消毒する。
  • 異物混入:異物を取り除き、消毒する。
  • アレルギー:原因物質を特定し、接触しないようにする。
内的な要因によるトラブル
  • 乾燥:保湿クリームを塗る。
  • 炎症:抗炎症薬を投与する。
  • 腫瘍:手術で切除する。
  • 感染症:抗生物質を投与する。
  • 皮膚病:適切な治療を行う。
ストレスによるトラブル
  • ストレスの原因を取り除く。

肉球のトラブルは、早期発見・早期治療が重要です。愛犬の肉球に異常が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。

肉球ケアの方法

犬

愛犬の肉球は、さまざまなトラブルの原因になる場所です。乾燥やひび割れ、炎症、摩擦による傷など、肉球のトラブルは愛犬の健康に影響を与える可能性があります。

そんな肉球トラブルを予防するために、肉球ケアは欠かせません。肉球ケアには、肉球クリームの使用が効果的です。

1.肉球クリームの選び方

肉球クリームを選ぶ際には、以下のポイントを押さえましょう。

  • 保湿成分が配合されている
  • 抗菌・抗炎症作用のある成分が配合されている
  • 犬の皮膚に刺激を与えない

保湿成分が配合されていることで、肉球の乾燥を防ぎ、ひび割れや炎症の予防に役立ちます。また、抗菌・抗炎症作用のある成分が配合されていることで、すでに乾燥や炎症を起こしている肉球のケアにも効果的です。

さらに、犬の皮膚に刺激を与えない成分が配合されていることも重要です。肉球は人間の皮膚よりも薄く、敏感です。そのため、刺激を与える成分が配合されたクリームを使うと、かえって肉球のトラブルを悪化させてしまう可能性があります。

2.肉球クリームの塗り方

肉球クリームの塗り方は、以下の手順で行います。

  1. 肉球の汚れを落とす
  2. 肉球クリームを適量手に取る
  3. 肉球全体に薄く塗り広げる

肉球の汚れを落とすことで、クリームが浸透しやすくなります。また、肉球クリームは薄く塗り広げるようにしましょう。厚く塗りすぎると、クリームが蒸れてかえって乾燥を促進してしまう可能性があります。

3.肉球ケアの頻度

肉球ケアの頻度は、愛犬の生活環境や肉球の状態によって異なります。

一般的には、お散歩の後に毎日1回程度、肉球を拭いたり洗ったりして、汚れを落とすようにしましょう。また、肉球が乾燥している場合は、クリームを塗って保湿してあげてください。

もし、肉球にひび割れや炎症などのトラブルが見られる場合、クリームを塗る頻度を増やすか、獣医師に相談するようにしましょう。

愛犬の肉球ケアは、肉球トラブルを予防するために欠かせません。肉球クリームの選び方や塗り方、頻度を押さえて、愛犬の肉球を健康に保ちましょう。

まとめ

犬

愛犬の肉球は、大切な健康のバロメーターです。

定期的なケアで肉球を健康に保ち、愛犬の健康を守りましょう。

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